プラネタリギア異音修理

セカンダリベアリングとプライマリーベアリングにガタが出た場合、インプットシャフトのローラーベアリングが接触する部分に段差ができ異音が発生します。通常ならプラネタリギアセットを交換すれば済みますが部品代が高額になる為今回はシャフト加工で対応します。この方法によって部品代が三分の一程で済みます。
この場合、段差を取り除く為にまずダイヤルゲージを使用して、削る前のゲージを出します。この時点で触れがゼロになることを確認します。

シャフト部の基準寸法はΦ38でしたが、歪部分がΦ37.7でしたのでΦ37.67まで削っていきます。

基準より0.33細くなっていますが、これからクロームメッキをかけていき基準のΦ38まで肉付けを行います。

旋盤でΦ37.67まで削りこんだものです。

これはクロームメッキをかけΦ38に加工したものです。
あとは、セカンダリーベアリングとプライマリーベアリングは国内製のベアリングに交換し、通常通り組み付けて終了です。